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譲渡と贈与のどちらが得か?


確定申告って何!

母が亡くなり、これまで母と私が住んでいた母名義の家を、長男の私が相続しました。土地は借地です。ところが、この家に妹家族が住みたいというので、建物を妹に譲ろうと思います。譲渡と贈与のどちらにしたらよいですか。 

 山田 お母さんの相続財産は、この建物と借地権だけですか?相続時に小規模宅地等の特例を受けていますか?この特例は相続税の申告期限まで居住を継続しなければなりません。

 A氏 相続税の申告は必要ないと言われました。相続財産も多くはなかったからです。

 山田 贈与は、無償で妹さんに譲る契約ですし、譲渡は有償で対価を得て譲ることになります。妹さんには借地権と建物について取引相場で対価の支払いができますか。

 A氏 妹からお金をもらう予定はありません。

 山田 それでは贈与になってしまいますね。
 建物だけでしたら、固定資産税評価額で贈与する事ができます。ただし、借地権については、路線価等の相続税評価額になりますから、贈与税の負担が大変になるのではないでしょうか。

 A氏 建物は随分古いので、評価額は100万円もありません。贈与税の税率は高いのですか。

 山田 贈与税には110万円の基礎控除があります。建物と借地権の評価額の合計額からこの基礎控除を控除してその残額が200万円以下ですと税率は10%です。200万円を超え300万円までは15%となり、徐々に税率は高くなります。1千万円以上は50%の税率です。

 A氏 それは大変です。建物だけ贈与する事はできますか。

 山田 もし、建物だけ贈与するのでしたら、「借地権者の地位に変更がない旨の申出書」を税務署に提出すればよいのです。建物を贈与すると通常借地権は自動的に贈与されてしまいます。そこで、借地権としての権利は放棄していませんというこの届出書を提出することで、課税問題を回避することができます。ただし、将来あなたに相続等が生じた場合には、あなたの相続財産になります。
 建物の評価額は贈与税の基礎控除の110万円以下とのことですから、贈与税はかかりません。(了)

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